島本章生ブログ

配偶者居住権付所有権は「遺贈」

先日、受託した案件で、遺言書に「妻に配偶者居住権を遺贈する」と記載したものがありました。その建物及び土地の所有権は子に帰属します。

通常、法定相続人へ財産や権利を取得させるときは「相続させる」と記載します。不動産の相続登記において単独申請が可能であるとか、特定の許可や承認が不要となるなどのメリットがあるからです。一方、相続した財産の一部を放棄することが原則としてできません。

配偶者居住権に関しては、妻がその居住権の放棄を可能とするためにも「遺贈」と記載します。また、子が取得するその家屋と土地の所有権は、配偶者を居住させる負担が伴う負担付遺贈となることから「遺贈」となるはずです。

さて、遺言者が死亡した場合の上記の家屋と土地の所有権の相続登記は、遺言の文言が「相続」である場合においても、「遺贈」と登記されるのでしょうか?

実務の事例が出ることを待っています。

2020年09月3日