島本章生ブログ

第2回全青司企業支援コンペ(西地区予選)

 先週の土曜日に青年司法書士らによる事業承継コンペ西地区予選があり,私は審査委員として参加させていただきました。大阪から福岡までの6チームが参加し,各チームともよく健闘されました。
 私は初めての参加なので,過去を知りませんが,この度の問題は,検討すべき点は多いものの,論点は大きく二つです。一つは,親族承継と親族外承継の微妙な判断が要求される誰が承継するかの点です。もう一つは効果の高い事業展開及び同時に財産を保持できる組織構成の提案です。
 前者について,課題問題では,この親族は事業継続のやる気と能力に疑問があります。だからといって,親族以外に資本の提供と経営の協力を求めるなら,上手く組み立てないと,乗っ取られてしまいます。
 私は,この検討がしっかりしているチームに得点を加えました。
 後者,事業展開については,よく検討され企画したチームがありました。確かに司法書士が広い視野をもつことは大切です。しかし,気をつけねばなりません。私は,司法書士は,経営そのもの,いわゆるPL数値を改善する指導に力を注ぐべきではないと考えております。なぜなら,司法書士は具体的事業展開を提案して,売上を維持または増強するなどの経営を指導する専門家ではなく,責任もとれません。外部の専門家の指導が必要であるなら,その道の専門家に委ねるべきなのです。司法書士は,法的側面を基軸にBS改善や組織の組み立ての検討に注力すべきです。
 故に具体的事業展開の提案をしたチームに加点をしておりません。
 また,実務では,多の専門家との協働なくして,事業承継のコンサルはできません。依頼者を安心させるためにも,これをプレゼン資料に入れて欲しかったところです。
 最後に,この度の企業支援コンペは,司法書士の企業支援の能力を高め視点をより確かにすることに大きく寄与するものと思います。これを立ち上げられた司法書士河合保弘先生には敬意を表します。
 参加者の皆様,お疲れ様でした。

2010年07月20日