島本章生ブログ

合併異議

15年以上前であろうか。
ある会社から依頼を受け,10社の合併に携わったことがある。
会社役員や関与する専門家も交え,幾度かのMTGを重ねた。
再生合理化を目的にした合併で,債権者たる金融機関は10行弱であったと記憶する。
債権者異議公告及び通知を行ったところ,異議期間満了日に殆どの金融機関から異議がある通知書が届いた。
合併期日の3日前だったので慌てたが,合併異議満了日と期日との間に日数を設けていてよかったとも思った。
大急ぎで債権者を害しない書面を作成すべく税理士に協力を求めて,実質評価のBSを全社分作成してもらい,担保提供している登記簿を確認し,債権者を害していない理由を書いた書面を登記申請書に添付して法務局に提出した。
登記は無事完了した。
その後,異議を申し出たある金融機関の代理人弁護士から,返済しないなら合併無効の訴えを提起するとの内容証明が届いた。
結局のところ,これら合併異議は,実質として,貸金の一括返済要求であり,合併を承認したメインバンクがすべての責任を被れと言うものだった。
最終的には金融機関同士の交渉により解決し,その後も会社としては経営的に厳しい時代が続いたが,ブランド力は高く,今では健全な会社だ。

2014年12月18日