幸先裕明ブログ

『チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))』(P・F. ドラッカー著)より

自戒の念をこめて、『チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))』(P・F. ドラッカー著)より抜粋したもの(160頁)を掲載します。
『マネジメントのセミナーでよく取り上げられる話に、何をしているのかを聞かれた三人の石工の話がある。最初のひとりは「これで食べていける」と答え、次のひとりは「国でいちばんの仕事をしている」と答え、最後のひとりは「教会を建てている」と答える。もちろん、第三の男があるべき姿である。
 第一の男は、一応の仕事をする。報酬に見合った仕事をする。問題は、第二の男である。職人気質は重要である。それなくして立派な仕事はありえない。事実、いかなる組織も、その成員に最高の腕を発揮することを要求しないかぎり、堕落する。しかし一流の職人や専門家には、単に石を磨いたり、瑣末な脚注を集めたりしているにすぎないにもかかわらず、何かを成し遂げていると思い込む危険がある。確かに一流の腕は重視しなければならないが、それはつねに全体のニーズと関連づけなければならない。
組織に働く知識労働者の数は、今後大きく増加していかざるをえない。彼らに要求される能力の水準も高まらざるをえない。したがって、機能や職能それ自体を目的にする傾向は、さらに顕著となる。ところが、新しい技術は緊密な協力を要求する。機能別部門のマネジメントのもっとも下のレベルの者に対してさえ、事業を全体から見ることを要求する。全体としての事業が、自らに何を求めているかを理解することを要求する。すなわち、新しい技術は、一人ひとりの人間が卓越性を追及するとともに、共通の目標に向けて方向づけされることを必要不可欠とする。』
色々な意味において、専門家として肝に銘じておきたいことです。

2009年09月25日