幸先裕明ブログ

「損」が出たのに純資産増加

「損」が出ても、純資産が増加することもあります。(かなり乱暴な表現です。)
例えば、
1株1,000円で100株自己株式を取得したとして、そのうち10株を1株10円で処分した場合、
(1,000円-10円)×10株=9,900円
自己株式処分差「損」が出ます。
しかし、純資産は下記のとおり増加します。
自己株式処分直前 (単位:円)
資本金 1,000,000
その他利益剰余金 10,000,000
その他資本剰余金 0
自己株式 -100,000
純資産の部 (a)10,900,000
自己株式処分直後 (単位:円)
資本金 1,000,000
その他利益剰余金 10,000,000
その他資本剰余金 -9,900
自己株式 -90,000
純資産の部 (b)10,900,100
増加額は、(b)-(a)=100 ですが、これは、10円×10株=100円の
自己株式処分により会社に払い込まれた額と当然ながら一緒です。
(ちなみに、その他資本剰余金は、この後増加要因がないと、期末にその他利益剰余金に振り替わり、当期の損益を無視すると、その他利益剰余金が9,990,100円となります。)
「損」が出ても、純資産が増加するというのは、何か不思議な感じです。

2011年05月25日